新年のご挨拶

皆様 明けましておめでとうございます。今年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

皆様方ご存知の通り、昨年、博多祇園山笠をはじめとする我が国の国指定重要無形民俗文化財33件の「山・鉾・屋台行事」がユネスコ無形文化遺産に登録されました。

登録に際しての政府間委員会では、「山・鉾・屋台行事」の人類の無形文化遺産の代表的な一覧表への記載に向け、以下のような内容が確認されています。

「日本の市や町では、平和や災厄防除を願うため、コミュニティにより山・鉾・屋台行事が毎年行われており、これらはコミュニティすべての人たちが集まって平和や災厄防除を願う文化・社会的慣習、儀式及び祭礼行事であって、この33の行事は、コミュニティの様々な人々の協力を得て、伝統行事として参加者の文化的アイデンティティの重要な一部となる。伝承は33の市・町内の家族や保護団体を通して保証されている。責任は年齢に応じて変わり、年配の世代が経験の少ない世代や若者に向けて指導を行い、コミュニティの人々は青年期から参加し、徐々に必要な技術を習得していく」と。

さらに、そもそも博多祇園山笠が昭和5423日に国の重要無形文化財として指定された際、山笠について、以下のような説明がなされています(「月刊文化財」昭和541月号より)。

「博多祇園山笠行事は承天寺開山の聖一国師が施餓鬼棚に乗り、疫病退散を祈願したことに由来するという。櫛田神社の夏祭に奉納されるこの行事は、博多の(当時の)呉服流・東町流・西町流・土居流・洲崎流・石堂流・魚ノ町流などの各流を基盤に継承され、現在にいたっている。

山笠かきは会所における協議にもとづき、大老・中老・若者中等の年齢階梯制に応じて役割を分担するほか、台あがり、棒さばきおよびかき役は揃いのはっぴ・はちまき姿で、特にかき役はタスキと呼ばれる縄を使って山笠かきに臨むなど、その諸行事は勇壮豪快である。九州北部における神幸行事の一典型をなすものとして重要である。」

さて、NPO法人「博多の風」は、博多祇園山笠土居流や恵比須・西の各流に携わる者を中心に平成109月に設立されましたが(平成125月NPO認証)、以後、広く一般市民に対して、博多の町の伝統・文化の振興を図り、その成果を次世代に引き継ぐ啓発事業等を行い、博多の町の地域環境向上と青少年の健全育成に寄与することをその目的としており、毎年「追い山コース探訪」や「楽文(らくぶん)コンテスト」「博多の風フォーラム」等々多彩な活動を展開しています。

今年はユネスコや国指定の意義を再度かみしめ、20年目の節目としてさらなる活動を展開してまいります。引き続き皆様方のご理解ご支援のほどよろしくお願い申し上げます。

末筆ながら、年頭にあたり皆々様のご健勝とご多幸をお祈り申し上げます。

 

                                    NPO 法人「博多の風」副理事長

                                    事務局長  平 井   彰